子供のアレルギー性鼻炎
子供は何歳から花粉症になる?
アレルギー性鼻炎(特に花粉症)を持つお子さんは年々増えており、また低年齢化し
2〜3歳で診断されることもめずらしくありません。
小児期に発症したアレルギー性鼻炎は、自然に治癒することは期待できません。
また大人になってから発症する人より症状が重くなり、治療しないままでいると成長とともに重症化するリスクが高くなります。
子供のアレルギー性鼻炎は症状がわかりにくい
典型的な、くしゃみ、鼻水、鼻づまりが全てそろうわけではなく、鼻づまりのみ、鼻水のみ
など症状が軽く、様子を見がちかもしれません。
しかし、鼻のかゆみや鼻水が続くことにより、集中できず学習に支障をきたしたり、鼻が詰まって眠れず日常生活に影響を及ぼすこともあります。
合併症が多い
滲出性中耳炎や副鼻腔炎、急性中耳炎になるきっかけや、治りが悪くなる原因になります。
またアトピー体質の方の一部で、アトピー性皮膚炎、喘息と合併することがあります。
気管支喘息を合併するお子さんでは鼻炎の治療が喘息症状の改善につながることが指摘されており、適切な治療を行うことが大切です。
早期発見が大切(ドロップスクリーンで検査)
アレルギー性鼻炎の重症化をふせぐことや、喘息移行をふせぐため早期の受診と検査をおすすめします。
当院では、血液1滴で41種類のアレルギー検査結果が30分でわかるドロップスクリーン
検査ができます。採血をせずに指にスタンプするだけなので、小さなお子様にも負担がなく検査できます。
舌下免疫療法
当院では小学生以上のお子様に対しても、スギ花粉症と、ダニアレルギー性鼻炎への舌下免疫療法をおこなっています。(5歳以上で1分間舌の下に薬を保持できるお子様も可)
症状がなくなったり、お薬が減らせるなど約8割の方に効果が認められています。
また
- ほかの花粉に対するアレルギーの発症予防の効果
- 花粉による小児アレルギー性鼻炎患者の場合は、その後の喘息発症予防の効果
- 生の果物や野菜を食べると口がピリピリする花粉-食物アレルギー症候群への効果
も期待できるとの報告もあります。