嗅覚障害
嗅覚障害
・風邪を引いた後や、事故などで頭、顔を打ってから全くニオイがしなくなった
・本来のニオイと違うニオイを感じる
・何を嗅いでも、同じニオイがする
・何もニオイがないのに突然ニオイを感じる
・鼻水が出たり、鼻詰まりでニオイを感じない
・新型コロナ感染症にかかってから、ニオイがしなくなった
などの症状がある場合、嗅覚障害の可能性があります。
原因
1. 慢性副鼻腔炎 が一番多いと言われています。
その他 アレルギー性鼻炎 や、喘息と関わりが強く近年増加している難治性の 好酸球性副鼻腔炎 など、ニオイ物質が、鼻のニオイを感じる部位に届かないため起こります。(気導性嗅覚障害)
2. 風邪 や、事故などで 頭や顔を打った後 などに嗅神経が障害を受けて起こります。(嗅神経性嗅覚害)
3. 脳挫傷、脳腫瘍、脳梗塞、脳出血 などや、 パーキンソン病、アルツハイマー病の初期症状 として
起こります。(中枢性嗅覚障害)
治療
原因によって治療は違いますが、慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎の場合は鼻洗浄、ネブライザーなどの処置をします。
その他必要に応じて、ステロイド点鼻、漢方薬、ビタミン剤や亜鉛 抗アレルギー剤などの処方をします。
嗅覚刺激療法
4種類の異なるニオイで嗅覚を刺激する方法で、感冒後嗅覚障害や外傷後嗅覚障害において有効性が報告されています。
ご自宅での取り組み方法を、指導いたします。
難治性と言われている好酸球性副鼻腔炎(難病指定)で副鼻腔手術や生物学的製剤が必要な場合には、近隣の対応可能な病院に紹介いたします。
新型コロナ感染症の後遺症に Bスポット療法 が有効との報告があり、当院でも行なっております。
ご希望があれば、一度ご相談ください。
感冒後や新型コロナ感染症後の場合は、2週間以内に 60〜80%の方が自然治癒 されると言われています。
しかし2週間が過ぎても改善しない場合は、できるだけ早く治療することをお勧めします。
嗅神経障害の場合、治るのに時間がかかることが少なくありません。
治療を長く続けた方が改善率が高くなるとの報告があるので、根気強く治療を続けましょう。